ANGER

ルアーフィッシング

 

子供の頃、自転車で行けるような距離の所に沼があった。

ブームであったバスフィッシングのおかげで、僕は必然的にブラックバスをやるように成った。
もともとルアーフィッシングはアメリカのものなので、いつかは本場のアメリカで釣りをしたいと思っていた。

だが気持ちとは裏腹に、ルアーで釣れたバスは片手で数えられるぐらいだった。
東京に出てきてからは、全く釣りをしなくなってしまう。

それから10数年。
友人から帰郷するついでに、「また釣りをしよう」との事で、ショップで安いタックルセットを買い、僕らは沼に向かった。

沼は昔と変わらず、そこにたたずんでいた。
どうせ釣れっこないと思ったが、トップウォータープラグを引いていると、何とヒットしたではないか!
我を忘れ足元に寄せるが、どうもバスっぽくない。
それは、バスではなく丸々太った鯉であった。
足場が高かったためランディング出来なかったが、久々の魚の感触に体が震えた。

この体の震えが、また釣りをしようというきっかけでもあったかも知れない。

 

メインターゲットはシーバス

 

東京。
少なくとも東京都内に、魚の住む湖や沼などほとんど存在はしない。
バスが駄目なら違う魚を狙うか、と思っていた。

そんな矢先、メディアで見つけたのは”東京湾のシーバス”というものだった。
シーバス?海にもバスは居るのだろうか。

まず驚いたのがその大きさだった。
こんな凄い奴が、本当に東京湾に居るのだろうか。
居るかもしれないが、どうやって釣るのだろうか。

東京湾ならそれほど遠くは無い距離だった為、ターゲットをシーバスに決めた。
もちろんバスタックルでは無理なので、一応ショップでシーバスタックルと、適当なルアーを揃えた。

しかし、釣り場は海。
広大な海のどこに魚が居るのかなどわからず、闇雲に竿を振った。

仲間も同じように、シーバスに挑戦した。

最初の1尾が釣れたのは、始めてから半年後だった。

 

ルアー

 

ルアーフィッシングの醍醐味は、何といってもルアーを水中でコントロールする面白さである。

狙う獲物が居るであろう場所に、ルアーを通す事が基本。
海に潜って、魚が居るところが分かれば苦労しないのだけどね。

最初のうちは当て所なく投げていたけど、魚が釣れると大体居る場所がわかってくる。
岸から離れた沖の方であったり、光が届かない深場、ほとんど水面近く、岩場や人工物の物陰に潜んでいたり、魚は至る所に場所を変える。
そのようなポイントを探る為に、ルアーも数種類必要になってくる。

シーバスはルアーを「餌だ!」と思って食っているのでは無く、何かしらの動物的条件反射から、ルアーにアタックしてくるみたいだ。
その辺は魚に聞いてみなくては分からないが、その証拠に色や形が、どうみても小魚には見えないものでも食ってくる。
もちろん色や大きさも、魚から見た”見え方”があるので関係なくは無いのだろう。
それとルアーから出る波動。これも魚がルアーに興味を示す要素だろう。

シーバスは、どうして偽物のルアーを追うのか。
そんな事を考えるのも面白い。

いずれにしても、魚にルアーを食ってもらうのでは無く、食わせたいものだ。

 

 

鱸という魚

 

鱸と書いてスズキと読む。

スズキという魚は、北海道、沖縄を除き、日本の近郊の海に生息する魚だ。
適応力が優れていて、海水はもとより淡水にまでも生息する魚体も居る。
見た目は、下顎が大きく体は銀ピカ。
見た目、引き、食しても美味。
釣り人にとってはまさに格好のターゲットだろう。

スズキは出世魚で、コッパ→セイゴ→フッコ→スズキと名前が変わり、ニックネームでシーバスと呼ばれる。
フッコクラス以上に成ると鰯などの小魚を頻繁に追うようになるが、セイゴクラスでも小魚を追っているみたいだ。
それゆえにイソメを利用した餌釣りよりも、ルアーなどの疑似餌のほうが断然釣れる。

しかし、このルアーというものは、本物と似ても似つかない。
まあ特に色はあまり関係ないらしく、動物というものは動くものに反応してしまうらしい。
例えば猫などは、顔の前から物を見せると嫌がるが、後ろから何かを通すとすぐに反応してしまう。
シーバスも同じで、必ず魚の後ろからルアーを通すと反応がある。
潮が動いている時は、流れの上流に向いている。

シーバスを釣るためには、潮の流れ、潮の色、風、気圧、光、小魚(ベイトフィッシュ)の有無、といろいろな要素が合わないと釣れない。
それをパズルみたいに解いていったり、ポイントを絞り込んだりするのが面白い。
釣れる時は頻繁にアタリがあるのだが、釣れないときって魚はどこにいるのだろうか?

この魚はよく暴れる魚だ。
頭を振る”エラ洗い”というもので、針を外されてしまうケースが多い。
フックアウトすると悔しいが、こいつがまたゲーム性を高める要因でも有る。

どうして魚が釣れたのだろう?どうして魚はそこにいたのだろう?もしくはいなかったのだろうか...。
後から考えると立証できる場合もあるが、結局は自然が相手なので、自然を理解するのはどんな科学を用いても不可能だろう。
地震や、火山の噴火の予想、天気予報にいたってははずしてばかりだ。でもそれだから、面白いのだけど。
結局、鱸という魚の生態は、まだ未知なのだ。

 

 

環境

 

魚は自然のもの。環境によって、自然も変化する。
もちろんそういった環境は、人間が変えてしまうことが多い。

ベイエリアは、次々に再開発や新しい建物が増える。
その分埋め立てられた土地により、東京湾の海は消えていく。

それでも湾奥には自然が残されている。
季節により、沢山の渡り鳥などが干潟に餌を求め渡来してくる。
多くのシギ、チドリ類やアジサシ、鴨。
海には魚以外にも、沢山の生き物が生息している。
それらは人間には見えないものもあるが、自然の豊かさを示すバロメーターでもある。

ある意味、矛盾しているかもしれない。
いつまでもこの釣りが続けられる様、海や生き物を大切にしていかなければならない。

 

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