冬の銀河

2005.1.1
長野県と、埼玉県、山梨を分ける山。

千曲川、荒川、富士川の3つの大河の源ともなる大分水嶺。

今年最初に選んだ山が、甲武信岳(2475)と言う3角形の山らしい山だ。
去年の大晦日に、東京でもかなり雪が降った。
もちろん山岳部はそれ以上に降り積もっていた。

目指す山は、目の前の鶏冠山の向こう側だ

雪道を歩くということは、雪を足で掻き分けながら進むという事。
アイゼンも着けているし普通に歩くよりも雪の抵抗があるのだ。
登り始めに、下山してくる登山者数名とすれ違う。
驚いたことに(というかやはり)、大晦日の雪の振る中を登った人が結構いた。
山頂から初日の出を見るためだろう。
年が開けた元旦は、ありがたいことに青い空が広がっていた。

その青空の下をもくもくと登ってゆく。
山登りは自主的なものなので、キツイだとかグダグダと言ってられんのだ。
目指すは頂上!


途中のガレ場にて


山での暖かい食事は、非常にうまい!

雪道は登った人の跡があるので、ラッセルをしなくてもトレースは楽だが、やはり登りの雪道はつらい。
同じような道をゆっくりと雪を踏みしめながら進む。

右手に見えるのが甲武信岳

展望と言う展望があまり無いのが残念だ。
そうこうしているうちに、やっと8キロの登りオンリーの雪道を登り、山小屋に着いたのは夕方近く。
年末年始だけ開いているという山荘。
なんとお客は我々だけであった。
山荘に入りストーブと甘酒で体を温める。
やけに寒いなと思ったら、やはり外は、マイナス15度。
こりゃ寒いわけだ。
夕食は、小屋の人たちとその仲間と、唯一のお客の我々だけで、テーブルを囲んでなべをつついた。
焼酎や日本酒を振舞ってくるので、みんな盛り上がりこれはこれで楽しかった。

小便がしたくなったので外に出る。
トイレは小屋の外で、真っ暗なのでヘッドランプを点けていく。
ようをたしてふと上を見る。
するとそこには今まで見たことの無い星空が広がっていた。
星空というよりも、宇宙と言ったほうがいいかもしれない。
夜の空にこんなにも沢山の星があったのか、と驚いてしまった。

すぐさま小屋に戻りカメラと三脚を持ってきて、夜空にカメラを向ける。
しかし、技術の問題もあるがうまく行かない。
とにかく寒いのだ。
手なんて凍傷になってもおかしくないくらいで、あきらめて小屋に戻る。
もちろん小屋に居た人たちも、カメラには詳しいみたいだが、すでに酔っ払っていた。
後は寝るだけなので、布団にもぐる。
疲れているからすぐ眠れるかなと思っていたが、これが寒くて眠れない。
2人分の布団をかけても寒い。ブルブル。
もっと寒い土地に住んでいる人は、大変だよなと思ってしまう。
夜明け前に山頂に上る。
2日目も見事な晴天ぶりだが、やはり寒い。
温度計がマイナス18度をさしている。
なのでなかなか登ってこない朝日が、やたら腹立たしく思ってきた。
じっとしていると、手や足先が痛くなってくるのだ。


山頂は非常に寒い


八ヶ岳のモルゲンロート

太平洋からゆっくり朝日が上がってきた。
初日の出ではないが、ある意味自分にとっては初日の出だ。
富士山、南アルプス、金峰山、八ヶ岳とパノラマが広がる。
八ヶ岳などの3000メータークラスは雪が凄く、あの上はもっと寒いのだろうなと思ってしまう。
極寒地帯を後にしまた山荘に戻り、下山する。


朝の山荘

登りは各駅停車。下りは急行。下山は楽ちん。
やわらかい雪がクッション代わりに成ってくれるのだ。
あっという間に登山口に着く。
来た道を振り返り、まあ良くこんな道を重い荷物を背負って登ったよなと感心してしまった。

下山は楽だな

今年もいろいろ登りたい山がある。
一体そこにどんなものが待ち構えているのだろうか?
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冬の銀河」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 史上最短の頂上達成(北奥千丈岳) | FIELD DIARY

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