海人のように (久米島遠征 前編)

2005.4.30~5.1
我らチームキングフィッシャーの夢の1つに、南国の海で巨大魚を追うというものがある。
具体的に言えば、GT(ジャイアントトレバリー)と言う魚で、日本名はロウニンアジと言う魚を釣りたいのだ。
ソルトルアーフィッシャーマンなら、必ず憧れる魚だ。
正直、南国での釣りはまったくの未知の世界。
いろいろと準備をするのにも、時間がかかり大変であった。

 

 

そして、とうとう僕らは久米島にたどり着いた。
沖縄、ついに来てしまったよ。
空には少しガスが掛かっているが、ジリジリと照りつく日差しは、東京のそれとは全然違う。

 

最初の印象としては、茨城の田舎と言う感じ

 

車を借り、サトウキビ畑の中を、見通しの良い道路を走る。
こんな時の音楽に、沖縄民謡があれば良いのだが、ラジオの電波が入らないみたいだ。
宿まではあっという間に着いてしまった。

宿の前は、すぐに海になっている。
と言う事は、朝飯の前や夕飯の後「ちょっとやってみるか」という事が出来る。
ちなみに僕らが取った宿とは民宿のこと。
リゾートホテルも良いが、民宿の方がアットホームで気が楽だ。

早速、竿を片手に宿の近場を散策。
堤防から海面を見ると、大きな魚が何やらベイトか何かを追っているみたいだ。
何だこれは!?
早速トップ系のルアーで探ると、仲間にヒット。


恐るべし沖縄!

かなり良い引だ。
一瞬見えた魚体の感じからシーラかと思ったが、どうやらカライワシと言う魚らしい。
だが、残念ながらラインブレイクしてしまった。
それにしても、いきなりの反応だった為、やはり沖縄の海は凄い。


シンリ浜周辺を探る

次はシンリ浜というリーフポイントに移動する。
ビーチサンダル&短パンで立ち込む。
泳ぎたいほど水が温い。
浅場には、小魚やシャコ、蟹などの様々な小動物が生息している。
だが、僕らのルアーには何も反応が無く、明日に備え撤収。

とにもかくにも、南の島での釣りは初めての事だった。
どんなタックルやルアーを持っていけばよいのだろうか?
島にもいくつか釣具屋が有り、もちろん覗いてみる。
地元の店で、いろいろと探すのも又楽しい。
280円のジグとスプーンを見つけた。ジグは中国製だったが、いい感じだった。

 

2日目は今回の旅のメイン。不安と希望と共に、太一丸に乗り込む。


天気も申し分ない。いよいよ出船だ!少し風がある。船は多少荒れた波をかき分け、沖にあるパヤオを目指す。
まず狙うのは、パヤオに着いた青物。
長い時間をかけやっと1つ目のパヤオに着くが、荒れた海で船が揺れる。
揺れる船上でキャストするのが大変だ。
おまけに、ヘビータックルを扱うのも初めてなのだ。
何とかポッパーをパヤオ周辺にキャストしリトリーブ。
ガガっと何かが掛かった!1投目で来るとは!そして結構な引きだ。


メバチマグロ

いきなりメバチマグロが出た。
仲間にもコイツが出た。


これもトップで

パヤオを移動し、またしてもヒット。
そしてコイツが物凄く良く引き、ドラグが出て行く。
やはりライトタックルとの違いを感じる。
上がってきたのは、良型のカツオ。


カツオ!左に浮いているのがパヤオ

かなり体力を使う。やはり青物系の魚は凄いパワーだ。
トップでは反応が無くなったので、ジギングで水深50メーターを探る。
これもやはりすぐに反応がある。


ジグを落とし、しゃくると立て続けにヒットする。ジギング慣れしてないから苦戦する。

それにしても、よく引く。魚との引っ張りあいだ。
数匹釣ったところでヘトヘトになり、それと伴い激しい船酔いが襲ってきた。
仲間も頑張ったが、荒れた海に負けてしまった。
入れ食いだった為に残念だが、いつもはライトタックルの我々はみんなダウン。情けない!
仕方なくリーフポイントに移動。

 さすがに浅場は穏やか

普通の人には分からないが、GTが居るポイントは、海人の船長さんにはわかるらしい。
海人とは沖縄の方言でウミンチュと言う。
意味は漁師とか、海で働く言わばプロフェッショナル。
他に畑人でハルサー等があるが、山人があるかどうかは分からない。
方言は難しい。


アーラー岳(287m)が見える。海の色も素晴らしい。

炎天下の中、風下に向かってポッパーを投げる。
何回かライントラブルがあったが、キャストも自分なりには、いくらかまともになってきた。

いくつかポイントをずらし、海底が見えるほどの浅場に来た。
早く反応が無いかと繰り返すが、なかなか来ない。

集中力が切れてくるが、ここは踏ん張らないと、そう思いキャストを繰り返す。
この釣りは、いかに炎天下の中で、竿を降り続けることが出来るかが勝負だ。
テクニック云々よりも、まず体力が無くては駄目だ。

船長さんが操縦席から見守ってくれている。
何か掛かってくれ!そう祈りながら重いポッパーを投げる。

モサモサっと何か感触があった。今のは何だ?
波か何かかと思いきや、ゴゴっとヒット!
来た!!
かなり重い引きだ!


こんなサイズでもかなりのパワーだ

GTでは無かったが、これはカスミアジ。
サイズは小さいが、それでも凄いパワーだった。
GTに対してST(スモールトレバリー)と言うみたいだ。

だけど嬉しい!
粘って獲った1尾なだけに嬉しさが込み上げてくる。
沖縄に来て良かった一瞬だった。
海は正直で、自分の想いに答えてくれるものだ。

そしてミノーを投げていた仲間にはバラクーダがヒット!
この魚も見てみたかった魚だった。


バラクーダ。結構でかいです。

その後、シーラのアタックやバラクーダがジャンプしたり、バイトもあったのだが、フッキングにはいたらず。
夕方近く海を後にし撤収。

東京湾と比べてはいけないが、やはり沖縄の海は凄い。
魚はパワフルだし、水の色はコバルトブルー。
そんな沖縄の海に、挑戦出来ただけでも良い経験をした。

それと、へタレな僕らに魚を釣らせてもらった、太一丸の船長さんにも感謝だ。

港に着き、餌釣りの方の釣果を見てみると、丸たんぼの様なキハダマグロが横たわっていた。
ルアーよりも餌釣りの方が、良型が出るみたいだ。
そんなデカイ魚が掛かったら、どの様なファイトをするのだろう?
夢は広がるばかりだ。

最初は、本当に釣れるのだろうか?と思っていたので、釣れたのだから十分なのだ。
釣った魚の1部はさばいて宿に持ち帰り、刺身にしてもらった。
鮮度はもちろん良いし、自分達で釣ったものだから、まずいわけがない。

そんな事で、潮と波にもまれた1日は、あっという間に過ぎていった。
日焼けした体は、ガタガタに疲れていた。

次の日は、いろいろとアドバイスをくれたボビーさんの影響で、カライワシやターポンを狙えればと思う。
(仲間の一人は、その日の深夜に出撃したのだが...)

後編に続く。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中