雲上の花園

2005.7.24~25

久しぶりに担ぐバックパックが、ズシリと重い。
やっと梅雨も開けた。
そして我々は白馬へと向かった。


猿倉から、大雪渓を望む

登山の始まりは、2キロにも及ぶ大雪渓。
この場所は、前から気になっていた場所であった。

アイゼンを装着し、列に着いて行くように登っていく。
登るのも辛いが、下る方が足を踏ん張る為に大変そうだ。


少し霧が出てきたりする


それにしても夏だというのに、まだ沢山の雪が残っているのは、この白馬が豪雪地帯であることだ。
冬の季節は、いったいどのくらいの雪が積もっているのだろうか。
そんな雪を踏みしめ、さらに上を目指す。


左手に見えるのは天狗菱


雲が取れ、青空が見えた。夏の空だ。
頂上まではそれほど時間がかからないルートなので、スローなペースで登る。
なので、良いシチュエーションに会えば、シャッターを押しまくる。


雪渓を登る人が小さく見える

雪渓が終わり、アイゼンを外し岩稜地帯に入る。
落石がある為に気をつけなければならない。

途中、岩の所でバランスを崩し転倒してしまった。
その時腕をひねってしまい、次の日も痛みを感じた。
岩の上は気をつけるべし。


花畑が広がる

高度を上げるにつれ、高山植物が至る所に咲いている。
とにかく花の種類が多く、登山者は飽きないだろう。
ここは、空の上の花園と言った場所で、それだけ多くの花が咲いている。
まるでそれは競い合っているかの様に見える。

植物が多いのは、この山は水が豊富だと言う事。
山荘でも飲料水は無料だし、水場も幾つかあった。
この水の豊富さが、植物が育つ上で大切な要因となっているのだろう。


白馬山荘の後ろに山頂が見える

昨日はあまり眠れなかったせいで、山荘の手前辺りが非常に苦しかった。
前日は体調を整えて山に挑みたいが、なかなかそれが難しいと言えば難しい。
体が疲れたら、とにかく休むのが一番良い。
それはもちろん時間に余裕が無いといけないが。


白馬岳

ヒュッテに荷物を置いて、頂上に上がる。
頂上の人の多さに、白馬がいかに良い山(あるいは上りやすい山)かわかる。
白馬岳は、まるで山を中心からザクっと切った様な形が面白い。

ヒュッテに戻り、明日登る杓子岳を眺めていると、少しずつ霧が取れてきて、その山容が姿を現してきた。
周りの人々も歓声を上げる。
僕はベストポジションに三脚を置き、ファインダーを覗く。
この雄大な光景に会う事こそが、我々が頂上を目指す理由でもある。


杓子岳と白馬鑓ヶ岳

また、その先の雲の向こう側に見える山がある。
それが剱岳であったが、すぐに雲に隠れてしまった。
なんとでかいのだろうと思った。


さらに雲海も出てきた

雲の形一つで、山容の印象や、高度感も変わってくる。
良い雲が出たが、残念ながら次第にガスは上空に上がってきて、辺りは霧状になってきた。
夕焼けを期待したが、食事時なのでヒュッテに戻る。


2日目の朝

次の朝、目を覚ますと、外は霧で視界がゼロだった。
仕方なく、予定していたコースを大幅に替え、逆側の栂池を目指す。

少し下ると、日が差してきて、次第に視界も開けてきた。
台風接近の影響なのか、天気予報も当てにならない。


白馬とは趣が違う小蓮華山

青い空が現れ、容赦なく照りつける日差し。
おかげでまた日焼けしてしまうよ。


小さな岩が散らばる山容

所々に咲く花は、水滴が着いていて美しい。
多くの高山植物は、岩と岩の間から咲いている。
美しいものは、同時にたくましくもある。

その優美な姿が見られるのは、暖かい夏だけ。
秋には枯れ、冬にはまた雪の下に埋もれてしまう。
そんな過酷な中でも小さな生命の営みは、大昔から変わらない。

長い銃走路を歩き、いくつかのピークを越える。

そして、ふと足元を見ると、そこには小さな高山植物が咲いている。
中には人間に踏まれぬよう、誰かが石で囲ってあるものもあった。

ある意味、人間なんかよりも、はるかに強かなのかもしれない。

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