運河筋

2008.3.10

 

3月に入り、漸く寒さも和らいできた。
しかし、3月に入れば魚もチラホラと釣れるもんだと高をくくっていたが、それは甘い考えだった。

下げ後の河口付近は良い感じで、ポツポツと場所を変え粘ってみたが、まるっきり反応が得られない。
何だか凋落な気分に陥ってしまった。

反応が無いのは、ここに魚がいないのか、いたとしてもそれを釣る腕が無いのだ。
ここは思い切って大きく移動する。
しかし、この大移動すると言うのが、なかなか出来ない。
流れの要素で魚の群れが入ってくるかもしれないと思っていると、なかなか腰が上がらない。

ロッドやタックルを、ヨイショヨイショとたたんで、えっほえっほと移動する。

やってきたのは寂寞とた運河筋。
シーバスフィッシングをやっていなかったら、絶対に夜なんかには行きたくない場所だろう。
良く見ると、対岸に一人のアングラーが。
しかもそのアングラーは、釣り上げた魚を手にしていた。

ようしチャンスだ。
足元を見ると、かなり浅いことが分かる。
とりあえず根がかりさせない様に、引き波系のルアーを投入。
立ち位置から、どうしても明暗部を狙うのは難しいので、明かりが届いていない暗部に遠投する。

3投目くらいで引っ手繰るような、あの独特のバイトがあった。
少し心臓が高鳴った。
そうだそうだ、この感触だ。
この感触を得るために釣りをしているようなもんだ。

色々やろうとした所で、他のアングラーが近づいてきたのでやり辛くなってしまった。
仕方なく、もう一つのポイントに移動した。

常夜灯の光が、ヌルっとした水面をオレンジ色に染めていた。
たまに橋の上を通る車の音と、近くで流れている静かな排水口の音しか聞こえない。

僕は静かにロッドを振り下ろす。
そしてゆっくりと引き波を立てながら、ルアーを泳がせた。
頼む来てくれ!と拝むようにリールのハンドルを巻く。

グググと竿が曲がった瞬間に、暗部から魚影が見えた。


ルアーはNinja


掛かった魚は抜き挙げサイズだった。
しかも一匹。
この一匹釣るのに何時間掛かっただろうか。

とにかくこの日は凄く疲れた。
そしてこの一匹が釣れた事で、何だか充実した日だったなあと感じるのは、僕がただ単純なだけなのだろうか?

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