雷雨とスズキ

2012.5.9

 

この時期の緑は眩しい。
いつの間にか木々の新芽が育ち、その葉で太陽の光を受け止めていた。

GWは悪天候が続き、川は酷く濁っていたので釣りをするのも躊躇うくらい。
その濁りも幾分とれてきたのだろうか、この日は薄っすらと笹濁り状態だった。

この時期になると、バチパターンからベイトフィッシュパターンへと変ってくる季節だ。
タックルケースに入っているルアーを、シンキングペンシル系からナチュラルカラーのミノーにとっかえひっかえする。

シーバスもここ1カ月くらいご無沙汰なので、少しは魚の感触を感じたかった。
だが、気になるのは天気。
港湾部に何となく黒っぽい雲が立ち込めていた。
予報では夜から天候が悪化するとの事だったので、早く釣ってしまいたかったが、まあそんな簡単なもんじゃない事は分かっていた。

ところが開始早々運よくヒット。
やはりイワシカラーが効いたのか。

屈んで写真を撮っていると、小雨だった雨がドバババと本降りになってきて、容赦なく背中を雨粒が叩いてくる。
水面にも雨粒がサーっと音を立てて降りしきる。
しかも、遠くの方でゴロゴロと雷が鳴っているではないか。

くっそー!幸先が良いのにと、もう一投を沖に向けてキャストするとこれもヒット!
これは間違いなくスズキクラスの重い引き味。
なんとかネットインし、写真を撮ろうとカメラを構えると、ピカっと頭上で空が光った。
これは怖かった。

ゴロゴロと先ほどよりも大きな雷の音が、まるで威嚇しているかの様に響いた。
目の前に見える暗く茫洋とした水面下には間違いなくスズキがいるであろう。
しかし、ロッドが避雷針に思えてきて、釣りたい欲求より恐怖心の方が上回り、泣く泣くその場を離れるしかなかった。
速攻で写真を収め、魚をリリースしダッシュで建物に逃げ込む。

スズキは、どんなに酷い雷雨の中でも捕食しているに違いない。
天候が回復するまで、そんな事を思っていた。

自然には逆らわない方が良い。

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