ボトムノック

このところ河川がイマイチ状況が良くない。

全く釣れないという訳ではないが、夕方からだと南風が強い時が多く釣りもしづらいし、ベイトも先月に比べれば少ないような気もする。

逆転の発想で、朝まずめを狙えば潮が大きく動くし風も穏やかだと思うが、如何せん太陽が上ると日差しが強過ぎてそれはそれで危険なのだ。

という事で、夕方からは久々に運河ポイントへ出撃。

かなり水深のあるポイントで、どう攻めるかも悩ましい。

表層ではないなと思い、ボトムまでバイブレーションを落としてジャークしてみると何かが掛かった。

何だ?

あれ?コノシロが喰ってきた。

やはりシーバスが着いてるとしたらボトムだよなあと、川底を中心に攻めていったが無反応。

運河の角に来ると小さなベイトが見受けられたが、ボイルは起きない。

今日はダメかなと、諦めてテクトロをしながらスタート地点まで戻ると、途中ゴクンというアタリが出た。

お!?今のはシーバスぽかったけどと、2、3往復したがノーバイト。

お陰で汗を掻いてしまった。

うーむ、何となく燃え尽きないで帰るのも如何なものか。

まだ満潮過ぎた辺りであったので、少し逡巡して風裏ポイントへ移動することにした。

移動した先の運河ポイントは、風裏になっていて良い感じだが蒸し暑い!

ポイントに立つと直ぐに汗が滴り落ちてきた。

まだ、虫除けスプレーをしてきてるから良いけど、無防備だったら即撤退のワイルドポイントだ。

期待して表層からボトムまでチェックするがこれが無反応。

せめて黒鯛だけでもと思い、バイブレーションでボトム付近をジャークするが危うく根がかってロストする所であった。

やはり夏場は厳しいのか。

まあルアーロストしなかっただけ良しとするか…いや、まだ何かあるはずだ。

ここは、明暗部とブレイクが絡みあい、シーバスが着くには最高の場所であるのだ。

タックルケースを覗き込み、まだ使ってないルアーをチェックする。

すると、サルベージというバイブレーションがあった。

これにシングルフック仕様で、根がかり回避率が高いのではと。

レンジバイブはトリプルフックだし、バリッドは投げまくったし、まだ投げてないサルベージを投げてから帰ろう。

サルベージを遠投したが、ラインが風で吹かれたのか流したいコースが変わってしまい、ただ巻きで回収したところでヒット!

やっぱり居たか!と思ったが、途中でフックアウトしてしまった。

くそお!50センチ位だったかな?

今までは、バイブレーションのボトム付近のジャークであったが、もちろんただ巻きがいい時もあるのかもしれない。

いくらシングルフックでもジャークだと、勢いでフックが根に刺さったりルアーが根に挟まれたりする可能性は高い。

しかし、シングルフックのただ巻きだと(フックは後ろ向きでセット)、うまい具合に根周りを回避してくれる。

先ほどのヒットで何だか熱くなってきた。

ブレイクの向こう側のボトムに落とし、そこからただ巻きでボトムを引いてくる。

根周りにルアーがゴツゴツ当たるが、そんな時は少しロッドを上げたり、少しジャークを入れてあげ回避していく。

ただし、ボトムのゴツゴツ感を意識する。

すると、ヒット!

40センチくらいだが、足元まで寄せて抜きあげるか迷っているとフックアウト。

はあ…小さくてもホゲと1匹では大きな差なんだよなあ。

そこから少し粘り、バイブレーションのボトムノックただ巻きパターンを繰り返してると、半分くらいでヒット!

よし、今度は大事に獲るぞと、足元に寄せるとなかなかの引き味を楽しませてくれた。

そしてランディング。

サルベージのリアフックにガッチリとフッキングしていた。

サイズは55センチとアベレージクラスだけど、これは嬉しい一本だ。

暑かったけど、熱い釣りが出来た。

シーバスはハゼとか甲殻類を喰っていたのだろうか。

この一本で満足して撤収。

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